名誉会長挨拶

双葉電線は昭和26年の創立以来、日本の経済規模が右肩上りで拡大成長してゆく中で、多岐、多用途に渡るケーブルを販売供給してきました。

その半世紀間において、高度成長時に活況を呈した土木・建設用ケーブルが小泉政権の公共事業の見直しによって激減し、それに代わって情報化社会がもてはやされ、光ケーブルやLANケーブルが脚光を浴びましたが、そのIT好況も長続きせず一年足らずで下火となりました。さらに最近では、環境問題がクローズアップされ、エコケーブルがシェアを伸ばしつつあります。このように、時代が要求する電線には大きな変遷があります。

しかし、双葉電線のビジネスモデルは創立以来変わりません。
それは在庫品種の充実と即納体制の維持です。これらはユーザーの急ぎの要求にも対応が可能となると同時に、電線メーカーの補完的な役割を果たすこととなり、問屋本来の機能と位置づけています。当社の創業時からの社是が「誠実」、「和」、「協力」です。これらの言葉は何の目新しさもなく使い古されたように感じますが、我々のお客様との対応やメーカーとの付き合い、又は社内マネジメントをイメージすると、妙に的を得た言葉に思えてきます。

双葉電線は小さくともキラッと輝きを発する会社を目指します。そして、お互いが取引関係にあって良かった、又は共に働けて良かったと思っていただければ幸いです。

名誉会長
今村 匡宏